Linux2号機

この前NASにeclipseを入れてみたのだが、やはりNASで色々プログラムをいじるのは危険すぎる。最悪データが消える恐れも。それでなくても、HDDが限界模様なのに。

そこで、1年ほど前に、古いパーツを寄せ集めて、PCを1台作っていたのを思い出した。最近電源すら入れていなかった。

その時の様子。(https://www.ekbt.info/?p=13629

これを久しぶりに起動。

CPUはIntel Core 2 Duo E8500 3.16Ghz
マザボはGIGABYTEのGA-EP45-UD3R

グラボはファンがついている、玄人志向のGF9800GT-E512HD/GE(GPUはnVIDIA製 GeForce9800GT)を取り付けた。メモリーもDDR2-800の2GBが2枚刺さっていたが、追加でDDR2-800の1GBをさらに2枚追加して6GBにしておいた。

HDDは、Windows10、1809が入っていた。500GBのHDD。2011年製造。古。

最初、これを消してLinuxをいれようかとも思ったが、メモリー6GBになって結構調子よく動くのでもったいなくなった。

そこで、余っている2.5インチHDDの100GBのものがあったので、Linuxは軽いしプログラムをいじるだけなので、動けばいい程度でいいので、これに付け替え、500GBのHDDは取っておくことにした。これはまたまた古い、2008年製造。

LinuxはCentOS8を入れようと思ったが、容量が7GBとデカかったので、この前作ったCentOS7のDVDから入れた。インストールは難なく終了。

HDDも古い割には、スマートの値も問題ないようだ。

ディスプレイは、LG電子のこれも古い、2009年製FLATRON W2261VG。古いが、バックライトがLEDなので、まだまだ使える。

インストール後、色々試している。youtubeのHD動画も難なく再生できた。ただ、その時にはCPUの負荷が50-70%前後まで上がる。昔のハードなのでHD動画は重荷だ。余りやらない方がよさそう。

 

まあ、色々やってみよう。もしHDDが飛んだら、SSDにするのもいいなあ。LinuxもUbuntuやFedoraなども入れてみよう。

 

sambaでNAS-補足3

その10回目。補足その3

今回、NASがトラブルになり、CentOS7をSSDにインストールして安定させ、HDDは後で追加してゆくことにした。もしHDDが壊れても、その中のデータは失われるが、他のHDDのデータは生きている。古いHDDばかり集めて使っているので、この苦肉の策となった次第。

そこで、HDDを使えるようにして(Linux、UNIXではマウントと言う)さらには、sambaでも設定して、WindowsPCから読み書き出来るようにする。

昔なら、Linux(UNIX)でHDDをマウントするとなると、mountコマンドを使ったものだ。しかし今はGNOMEのデスクトップアプリでマウントは簡単に管理できる。まずこのディスクアプリを起動する。CentOS7のNASにrootでログインするか、VNCでCentOS7のNASにログインして、「アプリケーション」メニューから「ユーティリティ」を選択、さらに右に表示される「ディスク」をクリック。

すると、現在マウント中のディスクやマウント可能なディスクが表示されるので、左のHDDのリストからマウントするディスクをクリックする。すると右側にそのHDDの様子が表示されるので、中央少し左のギアマークのアイコンをクリックする。もし、新品のHDDの場合はここに「+」ボタンがあると思うので、これでパーティーションを作るところからやることになる。もしWindowsPCなどで使っていたHDDならまず「-」ボタンをクリックしてパーティーションを削除後、「+」ボタンで新たにパーティーションを作る。

すると、HDDの設定のリストが出るので、「マウントオプションの編集」をクリックする。

すると、現在のマウント関連の情報が表示される。基本的には、デスクトップ上でマウント操作をしたときにそのHDDがマウントされるようになっている。これは、USBメモリーなどを刺したとき同じ設定。マウント用の文字も大変長く分かりにくい設定になっているので、それを解除して、sambaの設定時も楽なようにマウント用の文字も分かりやすい物にしておく。

まず、一番上の「User Session Default」をオフにする。その下の「Mount at system startup」にチェックを入れる。そして、「表示名」に分かりやすいHDD名、今回hds7220とHDDの型番にした。さらに、「マウントポイント」の長い文字列を/mnt/以下の部分を分かりやすい文字列に変更しておく。下の例ではHITACHIの2TBのHDDなので、/mnt/hds7220としている。

設定したら「OK」をクリック。この設定したマウントポイントは後でsambaの設定に使うので、記録しておく。

この作業を、マウントしたいHDDごとに行うと、デスクトップにマウントされたHDDのアイコンが出る。

これを、各HDDに対して行う。

続いて、各HDDのマウント先に、samba共有のフォルダーを作っておく。またアクセス権限なども設定しておく。

samba用ディレクトリ作成、オーナーチェンジ
# mkdir /mnt/hds7220/samba
# chown nobody:nobody /mnt/hds7220/samba
# chmod 777 /mnt/hds7220/samba

sambaの設定ファイルをいじる。viを使う場合。
[root@localhost xxx]# vi /etc/samba/smb.conf

publicの設定箇所を増やす。各HDDに共有フォルダーを作ったら、その分だけ書き足すことになる。

[Public01]
comment = hds7220
path = /mnt/hds7220/samba
public = yes
writable = yes
only guest = yes

ディレクトリの作成や権限の設定は、デスクトップからも出来る。マウントされたHDDは普通のディレクトリとしてアクセスできる。

ここで一つ注意点として、マウントされたHDDは最初は読込のみの権限しかないことが多い。この権限を読み書きOKにしておかないと、samba共有後読み書き出来ない。

デスクトップでのディレクトリの選択は、まず左上のホームフォルダーをダブルクリック。そして、「他の場所」をクリック。

すると、コンピュータ内の色々なデバイスが表示されるので、一番上の「コンピュータ」をクリック。

すると、Linuxのシステムのフォルダーが色々表示される。HDDのマウント先である「mnt」フォルダーをダブルクリック。

そして、HDDのフォルダーhds7220を右クリック、メニューの「プロパティ」を選択。

すると、プロパティが表示されるので、「アクセス権」タブをクリック。

「作成と削除」がどれからも出来るようにしておく。

ディスクの利用状況は、「システムモニター」からも見ることができる。「アプリケーション」メニューから、「システムツール」、「システムモニター」と選択する。

「ファイルシステム」タブをクリックするとディスクの利用状況が確認できる。

色々データを書き込んだので、結構な領域を使っている。

 

sambaでNAS-補足2

その9回目。補足その2

NAS動作確認用webサーバのインストールと、日々のメンテナンス。

VNCでNASの動作を確認できるが、webサーバを動作させておくと、ブラウザーで簡単にNASの動作を確認できる。そこでwebサーバを入れておく。

yumでインストール

[root@centos7 fummy]# yum install httpd
読み込んだプラグイン:fastestmirror, langpacks
Loading mirror speeds from cached hostfile
* base: ftp.riken.jp
* extras: ftp.riken.jp
* updates: ftp.riken.jp
依存性の解決をしています
–> トランザクションの確認を実行しています。
—> パッケージ httpd.x86_64 0:2.4.6-90.el7.centos を インストール

------ 中略 ------

総ダウンロード容量: 2.8 M
インストール容量: 9.6 M
Is this ok [y/d/N]: y
Downloading packages:
(1/3): mailcap-2.1.41-2.el7.noarch.rpm | 31 kB 00:00
(2/3): httpd-tools-2.4.6-90.el7.centos.x86_64.rpm | 91 kB 00:00
(3/3): httpd-2.4.6-90.el7.centos.x86_64.rpm | 2.7 MB 00:02
——————————————————————————–
合計 1.1 MB/s | 2.8 MB 00:02

------ 中略 ------

インストール:
httpd.x86_64 0:2.4.6-90.el7.centos

依存性関連をインストールしました:
httpd-tools.x86_64 0:2.4.6-90.el7.centos mailcap.noarch 0:2.1.41-2.el7

インストールが終わったら、webサーバをスタートさせる。

[root@centos7 fummy]# systemctl start httpd

webサーバを再起動後も常に実行

[root@centos7 fummy]# systemctl enable httpd
Created symlink from /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/httpd.service to /usr/lib/systemd/system/httpd.service.

WindowsPCでブラウザーを立ち上げ、CentOS7のNASの固定ipを入力してみる。

上記、webサーバのテストページが表示されれば、webサーバ(httpd、Apache)が正常動作している。もちろんCentOS7のNASも動作していることになる。ホームページを作って表示させることもできる。

さて、日々のメンテナンスとして、CentOS7のアップデートがある。月に数回はアップデートがあるようなので、yum updateでアップデート作業を行う。

[root@centos7 fummy]# yum update
読み込んだプラグイン:fastestmirror, langpacks
Loading mirror speeds from cached hostfile
* base: ftp.riken.jp
* extras: ftp.riken.jp
* updates: ty1.mirror.newmediaexpress.com
base | 3.6 kB 00:00
extras | 2.9 kB 00:00
updates | 2.9 kB 00:00
updates/7/x86_64/primary_db | 7.5 MB 00:03
依存性の解決をしています
–> トランザクションの確認を実行しています。
—> パッケージ augeas-libs.x86_64 0:1.4.0-9.el7 を 更新
—> パッケージ augeas-libs.x86_64 0:1.4.0-9.el7_7.1 を アップデート
—> パッケージ binutils.x86_64 0:2.27-41.base.el7_7.2 を 更新

------ 中略 ------

python-firewall.noarch 0:0.6.3-2.el7_7.4
python-libipa_hbac.x86_64 0:1.16.4-21.el7_7.3
python-perf.x86_64 0:3.10.0-1062.18.1.el7
python-requests.noarch 0:2.6.0-9.el7_7
python-sss-murmur.x86_64 0:1.16.4-21.el7_7.3
python-sssdconfig.noarch 0:1.16.4-21.el7_7.3
rsyslog.x86_64 0:8.24.0-41.el7_7.4
sos.noarch 0:3.7-11.el7.centos
sssd.x86_64 0:1.16.4-21.el7_7.3
sssd-ad.x86_64 0:1.16.4-21.el7_7.3
sssd-client.x86_64 0:1.16.4-21.el7_7.3
sssd-common.x86_64 0:1.16.4-21.el7_7.3
sssd-common-pac.x86_64 0:1.16.4-21.el7_7.3
sssd-ipa.x86_64 0:1.16.4-21.el7_7.3
sssd-krb5.x86_64 0:1.16.4-21.el7_7.3
sssd-krb5-common.x86_64 0:1.16.4-21.el7_7.3
sssd-ldap.x86_64 0:1.16.4-21.el7_7.3
sssd-proxy.x86_64 0:1.16.4-21.el7_7.3
sysstat.x86_64 0:10.1.5-18.el7_7.1
systemd.x86_64 0:219-67.el7_7.4
systemd-libs.x86_64 0:219-67.el7_7.4
systemd-python.x86_64 0:219-67.el7_7.4
systemd-sysv.x86_64 0:219-67.el7_7.4

完了しました!

Linuxのkernel自体がアップデートすることもあるので、その時は再起動をしておいた方がよい。その他の場合は特にそのまま使い続けてもいい。

 

sambaでNAS-補足1

その8回目。補足その1、VNCビュアーでCentOS7のNASにアクセスする。

一般的なNAS(Synology、Drobo、バッファロー、アイ・オー・データ機器etc)では、WindowsPC側から色々設定するのが一般的で、VNCビュアーでCentOS7のNASにアクセスすると、同じような感じでアクセスできる。またLinux(UNIX)上でAIを開発(Python・JavaScript・C++等)をやる場合もいつものWindowsPCから必要に応じてアクセス出来て便利。

まずは、CentOS側にVNCのサーバーをインストール。途中公開鍵の取得などの確認があるので、「y」と入力

yum install vnc-server

[root@localhost fummy]# yum install vnc-server
読み込んだプラグイン:fastestmirror, langpacks
Determining fastest mirrors

------ 中略 ------

インストール中:
tigervnc-server x86_64 1.8.0-17.el7 base 215 k

トランザクションの要約
================================================================================
インストール 1 パッケージ

総ダウンロード容量: 215 k
インストール容量: 509 k
Is this ok [y/d/N]: y
Downloading packages:
警告: /var/cache/yum/x86_64/7/base/packages/tigervnc-server-1.8.0-17.el7.x86_64.rpm: ヘッダー V3 RSA/SHA256 Signature、鍵 ID f4a80eb5: NOKEY
tigervnc-server-1.8.0-17.el7.x86_64.rpm の公開鍵がインストールされていません
tigervnc-server-1.8.0-17.el7.x86_64.rpm | 215 kB 00:00
file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7 から鍵を取得中です。

------ 中略 ------

From : /etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7
上記の処理を行います。よろしいでしょうか? [y/N]y
Running transaction check
Running transaction test
Transaction test succeeded
Running transaction
インストール中 : tigervnc-server-1.8.0-17.el7.x86_64 1/1
検証中 : tigervnc-server-1.8.0-17.el7.x86_64 1/1

インストール:
tigervnc-server.x86_64 0:1.8.0-17.el7

完了しました!

次に起動、画面の解像度を指定することとなるので、アクセスするWindowsPCの画面解像度を設定する。画面解像度より少し小さめにすると、WindowsPCの他のアプリと連携しながらもできる。また、フルサイズの画面解像度を設定すると、まるでWindowsPCがCentOS7になったような感じで使えるので、これもお勧め。普段使っているノートPCが1366✕768なので、フルサイズを指定。

vncserver -geometry 1366×768

と入力。するとVNCでのログインパスワードの設定になるので、パスワードを設定する。途中ビューオンリーのパスワードの設定も聞かれるが、今回はなしで。

[root@localhost fummy]# vncserver -geometry 1366×768

You will require a password to access your desktops.

Password:
Verify:
Would you like to enter a view-only password (y/n)? n
A view-only password is not used
xauth: file /root/.Xauthority does not exist

New ‘localhost.localdomain:1 (fummy)’ desktop is localhost.localdomain:1

Creating default startup script /root/.vnc/xstartup
Creating default config /root/.vnc/config
Starting applications specified in /root/.vnc/xstartup
Log file is /root/.vnc/localhost.localdomain:1.log

これでCentOS7側の設定は終わりで、次は、WindowsPC側での設定。

まずは、VNCビュアーのダウンロード、VNCのサイトからダウンできる。

https://www.realvnc.com/en/connect/download/viewer/

ご覧の通り、色々なプラットフォーム用があるので、色々と便利。

ダウンが終わったらインストール。現時点でのバージョンは6.20.113。「Next」をクリック。

次は、ライセンスへの同意、「I accept the …..」にチェックを入れて、「Next」をクリック。

次に、ディスクトップにアイコンを作るかどうかの設定。設定して「Next」をクリック。

次は、いよいよインストール開始。「Install」をクリック。

インストールは暫くかかる。

インストールが終わると、「Finish」が表示されるので、クリック。

アイコンを作る設定にしていれば、このVNCの文字の青いアイコンが出来る。

さて、これでインストール完了なので、CentOS7のNASにアクセスしてみる。ビュアーを起動して上部にCentOS7のNASに設定している固定IPアドレスそれに続いて「:1」を入力。この「:1」はなぜつけるのかというと、VNCのサーバは複数起動でき、複数の端末からアクセス可能で、そのどれと繋ぐかを指定するためだ。普通は1個しか起動いないので「:1」とする。

無事つながると、以下のようなメッセージが表示される。暗号化通信してないとのメッセージだ。これはLAN内なので、問題ないので、「Continue」をクリック。

この画面が出ないとなると、CentOS7のNASでVNCサーバが起動していない可能性がある。また、ファイアーウォールでVNCの通信がブロックされている可能性もあるので、設定が正しいか確認してみる。

次は、先ほどCentOS7のNASでVNCサーバのインストール時に設定したパスワードを聞いてくるので、それを入力。

これで、CentOS7のNASのディスクトップが表示されるはず。色がおかしいこともある。これは色数を落として通信容量を少なくしているから。

この場合、ウインドウ上部中央に黒い線が二重に見えている所があるので、そこへマウスを近づけると、プルダウンメニューが出る。このギアマークをクリックすると、色々な設定ができる。ちなみに、このプルダウンメニューの左端の青に矢印が四方に向かっているアイコンは、全画面表示のモードへの切り替えだ。これを選択するとWindwosPCがまるでCenOS7になったような感じで操作できる。Windowsへ戻るには、画面上部中央にマウスを持っていくと、またプルダウンメニューがでるので、その左端のアイコンをクリックすると元へ戻れる。

ここの、「Options」タブで、色数は設定できる。通常「Automatic」になっているので、これを「Midium」か「High」に変える。

ギガビットLANだったら「High」でも問題なく操作できると思うが、各LAN環境のトラフィック状態にもよるので、最適なものを選ぶのがいい。

これで、普通にアクセスできるようになった。DellのノートPCからアクセスしてみているところ。

 

sambaでNAS-7

その7回目。sambaを動かす

それでは、いよいよsambaのインストールと設定。

NASの本体かTeraTermからログインして、sambaのインストールを行う。NAS本体のログインの場合、rootでログイン、端末を起動する。

TeraTermの場合は、1個作ったユーザーでログインする。そしてsuコマンドでroot権限を取得しておく。

まずはyumでインストール。

[root@localhost xxx]# yum -y install samba

samba用ユーザー(centos)の作成。ここでは仮にcentosというユーザーを作成することにします。ユーザー名は自由に決められます。

[root@localhost ~]# useradd centos

samba用ユーザー(centos)にパスワードを設定

[root@localhost ~]# passwd centos

samba用ユーザー centos のパスワードを変更。
新しいパスワード:
新しいパスワードを再入力してください:
passwd: すべての認証トークンが正しく更新できました。

samba用ユーザー(centos)の設定

[root@localhost ~]# pdbedit -a centos
new password:
retype new password:
Unix username: centos
NT username:
Account Flags: [U ]
User SID: S-1-5-21-1204239262-578675828-4075209457-1000
Primary Group SID: S-1-5-21-1204239262-578675828-4075209457-513
Full Name:
Home Directory: \\localhost\centos
HomeDir Drive:
・・・ 中略 ・・・

samba用ディレクトリ作成、オーナーチェンジ
[root@localhost xxx]# mkdir /home/samba
[root@localhost xxx]# chown nobody:nobody /home/samba
[root@localhost xxx]# chmod 777 /home/samba

sambaの設定ファイルをいじる。viを使う場合。
[root@localhost xxx]# vi /etc/samba/smb.conf

以下、設定ファイルの内容の変更点
[global]

# Linux側日本語文字コードとWindows側日本語文字コードの設定
unix charset = UTF-8
dos charset = CP932

# Windowsのワークグループの設定と、Windows側からの表示名の設定
workgroup = xxxx
server string = Samba Server Version %v

netbios name = LinuxSamba

#プリンタは使わないので、#でコメントアウトもしくはno設定
#printing = cups
#printcap name = cups
load printers = no
disable spooles
#cups options = raw

# Public公開の設定この部分がWindowsPCから見えるようになる

[public]
comment = Public Stuff
path = /home/samba
public = yes
writable = yes
only guest = yes

以上、設定が終わったら、sambaの起動。smbとnmbの二つがあるので、両方必ず起動する。
[root@localhost xxx]# systemctl start smb
[root@localhost xxx]# systemctl start nmb

そして、sambaの自動起動設定
[root@localhost xxx]# systemctl enable smb
[root@localhost xxx]# systemctl enable nmb

これで、WindowsPCから見えるようなっているはずです。ネットワークから見てみます。ネットワークの所にNASに設定したIPアドレスを入力します。(例。¥¥192.168.xxx.xxx xxx.xxxは設定したIPアドレスに合わせてください)

すると、「ネットワーク資格情報の入力」が表示されるので、作成したsamba用ユーザとパスワードを入力して、「資格情報を記憶する」をチェックしておきます。すると次回から「ネットワーク資格情報の入力」をせずにログインできるようになります。

NAS内が見えたら、publicフォルダー内が自由に読み書き出来るはずなので、フォルダーを作ったりデータを書いたりテストしてみます。

中が見えないとなると、sambaの設定や、ファイアウォールの設定、SElinuxの設定等をもう一度チェックします。

動作が安定してくると、NASに付けた名前でもアクセスできます。ネットワークに表示されるようになります。さらに、HDDをマウントしてpublicフォルダーを追加設定するとこのように見えてきます。

sambaでNAS-5

その5回目。インストール後の設定

インストール後、再起動後ログイン画面が表示されれば、インストールは成功。

最初は、root権限でログインしてみる。最初の設定はroot権限だとやりやすいからだ。中央の作ったユーザー名の下の「アカウントが見つかりませんか」をクリック。

次に、ユーザー名に「root」を入力。

そして、設定したパスワードを入力する。

無事、GNOMEディスクトップが表示されれば、インストール、OSの起動ともにうまく行ったことになる。

最初の起動時には、Welcomeが表示され、少し確認作業がある。まず言語や入力方法について、問題なければ「次へ」をクリック。

次に、位置情報を使うかと聞かれる。これはNASにする予定なので、「オフ」にしておく。

次に、オンラインアカウントの設定。ここはGoogle等にバックアップを予定している場合は、設定をおこなう。今回はプライベートなNASの予定なので、「スキップ」をクリック。

次で、起動後の設定は終わりで、「CentOS Linuxを使い始める」をクリック。

すると、GNOMEの使い方が出る。特に必要なければウインドウ右上の「X」をクリックして閉じる。

これで使う準備は出来た。次はsambaを動かすためのファイアウォールやSELinuxなどのセキュリティの設定や、リモート環境(SSHやVNC)の設定になる。

つづく

 

sambaでNAS-4

その4回目。インストール設定-3

その他のインストール設定
特に、ビックリマークが出ている項目がなければ問題ない。

一応「日付と時刻」の設定を確認。

「セキュリティポリシー」は、レッドハットのエンタープライズサーバとの設定の問題なので、個人的なLAN内のNASなので、今回は特に設定はしない。

これでインストール時の設定は終わり。右下の「インストールの開始」をクリック。

すると、rootのパスワードとユーザの作成とパスワードの設定が表示されるので、ユーザーは1つくらいは作っておく。あとでSSHでのリモートログインやVNCによるリモートログインに便利。

パスワードの設定が終わったら、インストールが終了するまで暫く待つ。大体20分~30分位。

インストールが終わると、右下に「再起動」と表示されるので、クリックする。DVDが排出されるので、取り出しておく。

以上でインストールは完了。後は、再起動後ログインして、インストール後にすることを行ってゆく。

つづく

 

sambaでNAS-3

その3回目。インストール設定-2

今回は、インストールのソフトウエアの選択。これをやらないと最小システムになってしまう。それとNASには重要なネットワークの設定。

「ソフトウエアの選択」ではせっかくなので、GNOME位は起動させたいのでその設定を行う。「ソフトウエアの選択」をクリック。

「ソフトウエアの選択」色々な選択肢があるが、sambaで共有するだけなので、「GNOME Desktop」か「サーバ(GUI使用)のどちらかにすればよい。今回は「GNOME Desktop」にした。

右側の「選択した環境のアドオン」では、

  • GNOMEアプリケーション
  • インターネットアプリケーション
  • オフィススイートと生産性
  • 互換ライブラリ
  • 開発ツール
  • セキュリティーツール
  • システム管理ツール

などを選んだ。

インターネットアプリケーションはネットの接続確認等に便利だ。オフィススイートは保存しているデータをちょっと見る時などに便利。開発ツールは、ゆくゆくAI(Python)などの開発にも使うかも知れないのでいれておいた。またセキュリティツールは、NASはLAN内のみで使用するつもりだが、ゆくゆく出先からアクセスするかもしれないので入れた。システム管理ツールは、便利な管理機能が色々あるんでいれておいた。

特に必要ないと思うものは入れなくてもいいと思う。あとで追加で入れることもできるので。

続いて、「ネットワークとホスト名」

ここでは、まずNASを固定IPアドレスに設定する。さらには、ホスト名も設定しておく。

まず、右上のオンオフボタンをクリックしてネット環境をオンにする。インストール直後はオンになっていないこともある。すると中央にDHCPで取れたLANのIPアドレス等が表示されるはず。もしされないと話がややこしくなる。ネット接続がうまく行っていない可能性がある。主にLANのアダプタが認識されていない場合が多い。Linuxに対応しているLANアダプタを探すこととなる。

うまくIPアドレスが取れている場合は、右下の「設定」ボタンをクリックする。

編集画面が出たら、「IPv4のセッティング」タブをクリック。

方式を「手動」にして、「追加」ボタンをクリックして、NASに割り振るIPアドレスを入力する。

終わったら、「保存」をクリックして終了する。IPアドレスの設定は、OS起動後も「システムツール」メニューの「設定」からできるので(ソフトウエアの選択でシステム管理ツールを入れていれば...。)のちにIPアドレスを変更してもよい。

つづく

 

sambaでNAS-2

その2回目。インストーラの起動とインストール設定-1

DVDが出来たら、いよいよCentOS7のインストール。DVDをドライブに入れてPCを起動すると、起動画面が出る。ここでキーボードの「i」キーを押す。

キーを押さなくても自動的にインストールが始まるが、メディアのチェックもやるので、結構インストーラの起動まで時間がかかる。普通はGUI方式のインストーラ(anaconda)が起動するはずだが、CUIモードになってしまう場合もある。これはグラフィック機能が対応できないからだ。今はほとんどの場合問題はない。今回も10年ほど前のハードでやっているが、問題なくGUIモードで起動する。

起動したらまず言語の設定。これは普通「日本語」だろう。スクロールして「日本語」クリック、そして右下の「次へ」をクリックして次へ進む。

次へ進むと、各種インストールの設定の画面となる。黄色のビックリマークが出ている所は設定が必要だということ。まずは一番重要なインストール先の設定を行う。今回SSDへインストールし、他のHDDはデータ用とするので、そこらあたりの設定を行う。

SSDは一番左に表示されているので、それをクリックする。

以前はここで、複数のHDDを選択して、1つの大きい論理ドライブを作成して、CentOS7をインストールしていた。これが原因で起動しなくなったので、今回は1台のSSDにCentOS7をインストールし、OS稼働後、他のHDDをマウントしてsambaで共有をかける。

まっさらなSSDやHDDの場合は、パーティーションを自動で設定できるが、そうでない場合は、既存のパーティーションを削除したりしないといけない。また自動の場合も実際どう割り振られるか見たいので、「その他のストレージオプション」から「パーティーションを自分で構成する」にチェックを入れる。そして、「完了」をクリック。

すると、パーティーション設定画面となる。まっさらなSSDやHDDの場合「ここをクリックして自動的に作成します」をクリックすると、標準的なパーティーションを自動的に作ってくれる。

もし、それで気に入らない場合や、もうすでにパーティーションがある場合は、消したいパーティーションをクリックして、左下の「-」ボタンをクリックすると消せる。また「+」ボタンをクリックすると、パーティーションを追加できる。

設定が終わったら、左上の完了をクリック。すると、どのような操作を今からやるかのリストが出る。

「変更を許可する」をクリック。これで「インストール先の設定」は終わり。

つづく

 

Centos7のリーモート環境

CentOS7でのNAS構築、sambaも稼働し使えるようになったが、普段使っているLAN内のPCからもNASの操作が行えると便利だ。すぐにSSHでの接続は可能だが、せっかくGUIが動いているので、GUIベースでのリモート操作ができるようにする。
これができるようにするにはVNCを稼働させる。まずはyumでインストール

[root@centos7 ~]# yum install vnc-server
読み込んだプラグイン:fastestmirror
Loading mirror speeds from cached hostfile

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 中略 —————

総ダウンロード容量: 215 k
インストール容量: 509 k
Is this ok [y/d/N]: y
Downloading packages: tigervnc-server-1.8.0-13.el7.x86_64.rpm | 215 kB 00:00
Running transaction check Running transaction test Transaction test succeeded
Running transaction
インストール中 : tigervnc-server-1.8.0-13.el7.x86_64 1/1
検証中 : tigervnc-server-1.8.0-13.el7.x86_64 1/1
インストール: tigervnc-server.x86_64 0:1.8.0-13.el7
完了しました!

vncサーバを起動する。その時、接続先のPCでの画面の解像度を指定しておく。 -geometry 1280×1024 がそれ、当たり前だが、接続するPCの解像度より小さくしておくと便利。またもし、接続するPCでフルスクリーンで使いたい時は、同じ解像度にしておく。接続用のパスワードも聞かれるので、設定しておく。見るだけのパスワードはなしにしておいた。

[root@centos7 ~]# vncserver -geometry 1280×1024

You will require a password to access your desktops.

Password:
Verify:
Would you like to enter a view-only password (y/n)? n
A view-only password is not used
———- 中略 ———-

なお、vncサーバを止めるには、

[root@centos7 ~] # vncserver -kill :1

とする。-killと:1の間にはスペースが1個入るので要注意。

そして、ファイアウォールにVNCサーバに接続できるよう穴をあける。「アプリケーション」メニューから「諸ツール」->「ファイアウォール」を選択。

そして、vnc-serverのところにチェックを入れる。

これで、サーバ(NAS)側の設定は終わり。続いて、LAN内のPCにこのVNCサーバへ接続するアプリをインストールする。
ここからダウンロードできる。(https://www.realvnc.com/en/connect/download/viewer/
その他Vectorなどからもダウンできる。

EXEファイルの場合は、ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、起動できる。起動したら、NASのIPアドレス+「 :1 」を上部に入力する。この「:1」は重要で、VNCサーバはメモリーなどのリソースが許す限り何個も起動でき、順に番号が付く。どれと接続するかの設定。

つながると、暗号化されていない通信だと警告がでるが、LAN内の使用なので、問題ないので、「Continue」ボタンをクリックしそのまま次へ進む。

するとパスワードの入力になるので、先ほどサーバ(NAS)で設定したパスワードを入力する。

無事つながったら、サーバ(NAS)のデスクトップが見えるはず。デスクトップの背景によっては表示がおかしい場合もあるので、その場合は、VNCビュアーの上側にマウスを持ってくると、操作パネルが出てくるので、ギアマークをクリックして、グラフィックの色数を多くすると良くなる。

調整が終わったら、これで接続設定は完了。以後、サーバまで行かなくてもサーバ内の設定や状況確認がLAN内のPCからもできるようになった。

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