centos7-samba-2

LAN内のWindowsマシンからはこのように見えるはず。

見えるまで時間がかかる場合もあるので、見えないときはしばらく待つ。または、上のアドレスのところに「¥¥CENTOS7」の様に、sambaのネットバイオス名に指定した文字を直接打ってもいい。

するとユーザー認証になるので、samba用に作成したユーザー名とパスワードを入力する。

「資格情報を記憶する」にチェックを入れておくと、次回からパスワード入力なしでログインできる。セキュリティの面からは入れないほうがいいが。

入力が終わると、NASの中が見えるはず。

これでNASの稼働が無事開始。あとは、データをアップしたりダウンしたりしてみる。

centos7-samba-1

CentOS7にsambaを入れて、NAS機能を持たせる。
まずは、sambaをインストール。CentOS7インストール時に「 ソフトウエアの選択 」から 「サーバー(GUI使用)」をクリック、そして「選択した環境のアドオン」では、「ファイルとストレージサーバー」 を選択していれば、自動的に入っているはずだが、これをチェックを兼ねて。

[root@centos7 ~]# yum install samba
読み込んだプラグイン:fastestmirror, langpacks
Loading mirror speeds from cached hostfile

---------- 中略 ----------

パッケージ samba-4.8.3-4.el7.x86_64 はインストール済みか最新バージョンです
何もしません

ちゃんとはいっているようだ。入っていなければ、ここでインストールされるはず。
次に、samba用ディレクトリを作成。 HDDの領域が一番ある/homeに作成。

[root@centos7 ~]# mkdir /home/samba
[root@centos7 ~]# chmod 777 /home/samba

次に、sambaの設定ファイルをいじる。

[root@centos7 ~]# nano /etc/samba/smb.conf

エディターは最近nanoを使いだしたが、もちろんviでもOK。
まずは、[global]セクション。

workgroupの設定(XXXX)はLAN環境に応じて設定してください。
netbios name = CENTOS7 これも自由に設定可
192.168.11.のLAN内からのみアクセスokに。
プリンタは使わないので、止めておく。
[global]
workgroup = EKBT
server string = CentOS7 smb %v
security = user
netbios name = CENTOS7
host allow = 192.168.11.

passdb backend = tdbsam
dos charset = cp932

# printing = cups
# printcap name = cups
load printers = no
disable spooles = yes
# cups options = raw

次に、[Publoc]設定を追加。

[Public]
comment = Nas Public
path = /home/samba
public = yes
writable = yes
guest ok = yes
guest only = yes

これで設定はおわり。一応設定ファイルをチェックしておく。

[root@centos7 ~]# testparm

問題なさそうだったら、続いて、samba用のユーザーを作る。ユーザーはCentOS7インストール時作っているので、それを使用。
また別にユーザーを作ってそれを使ってもいい。

[root@centos7 ~]# pdbedit -a user1

あとはSELinuxがうごいているはずなので、これを止める。
まずは動作状況を確認。

[root@centos7 ~]# getenforce
Enforcing

動いているようだ。
一応動作を止めて、警告のみにする。

[root@centos7 ~]# setenforce 0
[root@centos7 ~]# getenforce
Permissive

LAN内のみのNAS運用の場合は、完全に止めてもいいと思われる。
そのためには、SELinuxの設定ファイルをいじる。

[root@centos7 ~]# nano /etc/sysconfig/selinux

SELINUX=disabledと入力しSELinuxを止める。

# This file controls the state of SELinux on the system.
# SELINUX= can take one of these three values:
# enforcing – SELinux security policy is enforced.
# permissive – SELinux prints warnings instead of enforcing.
# disabled – No SELinux policy is loaded.
#SELINUX=enforcing
SELINUX=disabled
# SELINUXTYPE= can take one of three values:
# targeted – Targeted processes are protected,
# minimum – Modification of targeted policy. Only selected processes are pr$
# mls – Multi Level Security protection.
SELINUXTYPE=targeted

これでsambaの動作の下準備は終了。sambaを起動する。

[root@centos7 ~]# systemctl start smb
[root@centos7 ~]# systemctl start nmb

sambaは起動ステップが二つあるので両方とも起動する。
さらに、NAS起動時に自動で起動するよう設定。

[root@centos7 ~]# systemctl enable smb
[root@centos7 ~]# systemctl enable nmb

これで、LAN内から見えるようになっているはずなので、LAN内のWindowsマシンに移動して、ネットワークを見てみる。

Centos7 afterinst-1

インストールは無事終わったので、ネット環境もろもろのチェック。有線LANも自動で認識していて、DHCPでつながっているはずなので、チェック。ブラウザーファイアーフォックスでネットが見れるかチェック。

続いて、LAN環境のチェックついでに、WebサーバーApacheも動作させてみた。インストールされていなかったので、yumで入れてみた。

[root@centos7 ~]# yum install httpd
読み込んだプラグイン:fastestmirror, langpacks
------- 中略 --------
インストール:
httpd.x86_64 0:2.4.6-88.el7.centos

依存性関連をインストールしました:
httpd-tools.x86_64 0:2.4.6-88.el7.centos mailcap.noarch 0:2.1.41-2.el7

完了しました!

そして、httpdの起動。

[root@centos7 ~]# systemctl start httpd

うまく動作しているか、ブラウザーで確認。

OKのようだ。さらには、ファイアウォールに穴をあけて、LAN内のマシンからも見えるかどうか確認しておく

これがうまくゆけば、LAN環境は正常にインストールされている。つぎは、いよいよsambaの設定。

centos7 inst-4

インストール終了後、「ようこそ」画面が出たら、右上の「次へ」クリックして進む。「ようこそ」の次には「入力」の設定になる。NASの場合にはあまり関係なにので、確認したら「次へ」をクリック。

次は、位置情報の確認になる、NASには必要ないし、GPSセンサーも積んでないので、「オフ」にしておく。そして「次へ」をクリック。

次は、オンラインアカウントへの接続となる。NASからさらにクラウド環境へのバックアップを考えるならば、接続を設定する。今回は特に必要ないのでそのまま「次へ」をクリック。

これで、再起動後の初期設定は終了。この後、使い方の動画なども見ることができるので、必要であれば見ておくとよい。

続いて、インストール直後は、ディスプレイの解像度があっていないことも多い。今回もあっていなかったので、左上のプルダウンメニュー「アプリケーション」をクリックしてそのメニューの中から、「システムツール」->「設定」を選択してクリック。

「設定」の中から、「デバイス」を選択。

そして、「ディスプレイ」を選択して、「解像度」をクリックして使っているディスプレイに合わせる。

これで、ディスプレイの解像度も合わせられて、使いやすくなった。とはいえ、NASを直接操作することがどれほどあるかは、なかなかの問題。

HDDは4.9TBの容量になった。

centos7 inst-3

CentOS7のインストールが進んでいる間に、rootのパスワードとユーザーを作成しパスワードを設定する。ユーザーはあとあとsambaのユーザーにもするので、必ず1つは作っておかなくてはいけない。sambaの設定時にあとで作ってもいいのだが。
まずはrootのパスワードの設定から。僕は、UNIXやLinuxを昔から使っているので、rootと聞いてもそう驚かないが、Windowsから入ってきた人は違和感があるのだろう。最近はユーザーを作ってそのユーザーに管理権限を割り振るやり方もある。ぼくはそちらのほうが違和感があるので、昔ながらのrootを使っている。パスワードの設定が終わったら、「完了」をクリック。

次にユーザーを作る。ユーザー名とパスワードの設定を行う。終わったら「完了」をクリックする。その後は、OSのインストールが終わるまで、しばらく休憩だ。

インストールが終わると、右下に「再起動」のアイコンが出るので、それをクリック。

無事再起動して、CentOS7が起動すれば、まずライセンスの認証になる。ライセンスの認証をクリックして、ライセンスの認証を行う。

ライセンスの認証はGPLv2に沿っている旨表示される。GPLというのは、 昔から、フリーソフトウエアありかたを色々と提唱してきたリチャード・ストールマンにより作成されたフリーソフトウェアライセンスである。 ご存じない方は、一読されることをお勧めする。(https://www.gnu.org/licenses/old-licenses/gpl-2.0-faq.ja.html

下の「ライセンス契約に同意します。」にチェックを入れて、「完了」をクリック。

次に、先ほど作成したユーザーのログイン画面が出る。これが出ればインストールは成功。

rootでログインするためには、「アカウントが見つかりませんか?」をクリックすると、ユーザー名を入力できるようになるので、rootと入力。

「次へ」をクリックして、パスワードを入力する。そして、「サインイン」をクリック。

「ようこそ」が表示されたら、無事OSのインストールに成功しrootでのサインインにも成功。ここでサインインできないとなると、先ほどのrootのパスワードの設定や、ユーザーの設定で失敗した可能性が高い。もう一度DVDからの起動からやり直してみるとよい。

centos7 inst-2

HDDの設定が終わったところで、次はネットワークの設定をしよう。左下の「ネットワークとホスト名」をクリック。

すると、ネットワークとホスト名の設定が出てくるので、ネットワークが「オフ」だったら「オン」にする。一応DHCPが効いていてIPアドレスが割り振られているはずなので、それも確認しておく。サーバなので、固定IPで運用する予定だが、とりあえずは自動で振られたIPアドレスで。あとで固定IPにする予定。ホスト名もわかりやすいものにしておくとよい。

設定が終わったら「完了」をクリック。次は、「ソフトウエアの選択」をクリック。

そうすると、ソフトウエアの選択が表示されるので、まず、ベース環境は「サーバー(GUI使用)」をクリック、そして「選択した環境のアドオン」では、「ファイルとストレージサーバー」・「開発ツール」・「セキュリティツール」・「システム管理ツール」などをクリック。ここで設定しなくても、あとでyumで入れたりもできるので、無理にする必要もないのだが...。

設定が終わったら、左上の「完了」をクリック。インストールの概要にもどるが、依存性の確認のため、ソフトウエアの選択には黄色の三角が出ているはず。依存関係のチェックが終わるまでしばし待つ。結構数分かかることもあるので、じっくり待つこと。10分以上かかるのはなにかおかしいので、HDDの構成や、DVDの状況を確認する必要があるかも。

依存関係のチェックが終わると、右下に「インストール開始」アイコンがでるので、それをクリック。これで、インストールが開始されるので、インストールの終わるまで、しばし待つ。

その間ユーザー、パスワードの設定ができるので、それをやりながら待 つ。そこからは、また次回に。

Centos7 inst-1

CentOSのインストールの手順。HDDの設定まで。

まずは、ダウンロード。CentOSのHP(https://www.centos.org/)からisoファイルをダウン。

DVD用isoファイルを選択。

USBメモリーからもインストールできるが、PCによっては、インストール用HDDの認識に問題が発生することもあるので、DVD-Rに書いておくのがいいです。PCの起動設定を光学ドライブ(CDもしくはDVD)にしておいて、作成しておいたDVD-Rから起動させる。DVDから起動したら、「i」キーを押して「Enter」キーを押す。

すると、最初は言語の設定になる。ずっと下にスクロールして「日本語」を探して「続行」をクリック。

そうすると、インストールの概要が出る。黄色のビックリマークの三角形が出ているところを設定してゆく。まずは赤で「ディスクが選択されていません」と出ている。「インストール先」から。ここをクリックする。

そうすると、ディスクの選択になる。今回取り付けている4台のHDDが見えているので、これを順にクリックして選択してゆく。

そして、今回使っているのは色々と入っている中古のHDDなので、中身を消去したいので、「パーティションを自分で構成する」をクリックしておく。

そして、左上の「完了」をクリック。すると、詳しいHDDの構成の画面になる。不必要なパーティションなどを消す。

以前使っていたHDDの構成などが出るので、左下の「-」をクリックして、パーティションなどを消しておく。Windowsなどで使っているHDDでは「不明」の中にも出ていることもあるので、ここをクリックして、同じようにパーティションを消してゆく。まっさらなHDDの場合はこの作業は必要はない。 消し終わったら、 「ここをクリックして自動的に作成します」をクリック。自動設定された内容を確認して、「完了」をクリック。

「完了」をクリックすると、設定内容をHDDに書き込むと注意が出るので、「変更を許可する」をクリック。

HDDの構成は何度でもやり直しができる。気になったらパーティションを消して、やり直してみるとよい。

NAS再々構築-2

HDDの構成を500GBx2、2TBx2に変更。OSの再インスト、samba設定。無事稼働。NAS製プライベートクラウド完成!!

HDD取付状況
今回追加した500GBのHDD
CPUはPentium G630T
4.9TBの容量を確保
2TBHDDには不良セクターが40-50個ほどある。

他PC(Win10マシン)よりは、samba用に割り当てたID、パスワードでログイン。ネットワークドライブを割り当てなおした。

HDDの概要
TOSHIBA DT01ACA050 500GB JUL-2014
HITACHI HDS721050CLA362 500GB JUL-2010
HITACHI HDS722020ALA330 2TB FEB-2010
Seagate ST2000DL003 2TB 2011/7
一番新しくて、5年もの?!。そろそろ壊れてもいいころ。古い奴は9年物。良く動いている。古い2TBのHDDはペンディングセクタが40ー50と出ているがまだ使えている。使用可能とはでているが、いつまでもつかなぁ...。

OSのインストールやsambaの設定等、詳しい内容はそのうちに。

NAS再々構築-1

普段使いのPCのHDDは、この前2TBから4TBに交換した。そこであまった2TBHDDはNASに取り付けることにした。これを機に他にあまっていた1TBHDDも使って、2TBx2と1TBで5TBにすることにした。HDDを組み入れて、CentOS7を再インストール。

するとどうもHDDにエラーが出た。それも今回追加した1TBのHDDが悪いようだ。セクターのリマッピングが1575もあるとでている。

さすがにこれはちょっと多すぎる。壊れるまで使ってみようかとも思ったが、ちょっとそれはやめた。もともとつけていた500GBのHDDのうち2個でつけかえるかなあ。壊れそうなHDDはTOSHIBAのDT01ACA100、2012年の7月の製造で他のものより比較的新しい。そうはいっても7年は経っているので、そもそもいつ壊れてもおかしくはないのだが...。

NASその後

昨年末作ったNASは、順調に稼働している。しかし、暑い夏の影響がどの程度かも気になるところ。NASを置いている部屋にはエアコンがないので、あまりに暑いときは動かさないようにはしているが、実際HDDがどの程度の温度か調べて … “NASその後” の続きを読む

昨年末作ったNASは、順調に稼働している。しかし、暑い夏の影響がどの程度かも気になるところ。NASを置いている部屋にはエアコンがないので、あまりに暑いときは動かさないようにはしているが、実際HDDがどの程度の温度か調べてみた。
結果は、室温が28度位ならHDDは35度くらいのようだ。

もしもっと室温が上がっても、HDDは40度をちょっと超えるくらいか。まあまあ大丈夫かな。HDDが45度を超えるとちょっと問題なので、時々チェックしよう。

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