sambaでNAS-補足1

その8回目。補足その1、VNCビュアーでCentOS7のNASにアクセスする。

一般的なNAS(Synology、Drobo、バッファロー、アイ・オー・データ機器etc)では、WindowsPC側から色々設定するのが一般的で、VNCビュアーでCentOS7のNASにアクセスすると、同じような感じでアクセスできる。またLinux(UNIX)上でAIを開発(Python・JavaScript・C++等)をやる場合もいつものWindowsPCから必要に応じてアクセス出来て便利。

まずは、CentOS側にVNCのサーバーをインストール。途中公開鍵の取得などの確認があるので、「y」と入力

yum install vnc-server

[root@localhost fummy]# yum install vnc-server
読み込んだプラグイン:fastestmirror, langpacks
Determining fastest mirrors

------ 中略 ------

インストール中:
tigervnc-server x86_64 1.8.0-17.el7 base 215 k

トランザクションの要約
================================================================================
インストール 1 パッケージ

総ダウンロード容量: 215 k
インストール容量: 509 k
Is this ok [y/d/N]: y
Downloading packages:
警告: /var/cache/yum/x86_64/7/base/packages/tigervnc-server-1.8.0-17.el7.x86_64.rpm: ヘッダー V3 RSA/SHA256 Signature、鍵 ID f4a80eb5: NOKEY
tigervnc-server-1.8.0-17.el7.x86_64.rpm の公開鍵がインストールされていません
tigervnc-server-1.8.0-17.el7.x86_64.rpm | 215 kB 00:00
file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7 から鍵を取得中です。

------ 中略 ------

From : /etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7
上記の処理を行います。よろしいでしょうか? [y/N]y
Running transaction check
Running transaction test
Transaction test succeeded
Running transaction
インストール中 : tigervnc-server-1.8.0-17.el7.x86_64 1/1
検証中 : tigervnc-server-1.8.0-17.el7.x86_64 1/1

インストール:
tigervnc-server.x86_64 0:1.8.0-17.el7

完了しました!

次に起動、画面の解像度を指定することとなるので、アクセスするWindowsPCの画面解像度を設定する。画面解像度より少し小さめにすると、WindowsPCの他のアプリと連携しながらもできる。また、フルサイズの画面解像度を設定すると、まるでWindowsPCがCentOS7になったような感じで使えるので、これもお勧め。普段使っているノートPCが1366✕768なので、フルサイズを指定。

vncserver -geometry 1366×768

と入力。するとVNCでのログインパスワードの設定になるので、パスワードを設定する。途中ビューオンリーのパスワードの設定も聞かれるが、今回はなしで。

[root@localhost fummy]# vncserver -geometry 1366×768

You will require a password to access your desktops.

Password:
Verify:
Would you like to enter a view-only password (y/n)? n
A view-only password is not used
xauth: file /root/.Xauthority does not exist

New ‘localhost.localdomain:1 (fummy)’ desktop is localhost.localdomain:1

Creating default startup script /root/.vnc/xstartup
Creating default config /root/.vnc/config
Starting applications specified in /root/.vnc/xstartup
Log file is /root/.vnc/localhost.localdomain:1.log

これでCentOS7側の設定は終わりで、次は、WindowsPC側での設定。

まずは、VNCビュアーのダウンロード、VNCのサイトからダウンできる。

https://www.realvnc.com/en/connect/download/viewer/

ご覧の通り、色々なプラットフォーム用があるので、色々と便利。

ダウンが終わったらインストール。現時点でのバージョンは6.20.113。「Next」をクリック。

次は、ライセンスへの同意、「I accept the …..」にチェックを入れて、「Next」をクリック。

次に、ディスクトップにアイコンを作るかどうかの設定。設定して「Next」をクリック。

次は、いよいよインストール開始。「Install」をクリック。

インストールは暫くかかる。

インストールが終わると、「Finish」が表示されるので、クリック。

アイコンを作る設定にしていれば、このVNCの文字の青いアイコンが出来る。

さて、これでインストール完了なので、CentOS7のNASにアクセスしてみる。ビュアーを起動して上部にCentOS7のNASに設定している固定IPアドレスそれに続いて「:1」を入力。この「:1」はなぜつけるのかというと、VNCのサーバは複数起動でき、複数の端末からアクセス可能で、そのどれと繋ぐかを指定するためだ。普通は1個しか起動いないので「:1」とする。

無事つながると、以下のようなメッセージが表示される。暗号化通信してないとのメッセージだ。これはLAN内なので、問題ないので、「Continue」をクリック。

この画面が出ないとなると、CentOS7のNASでVNCサーバが起動していない可能性がある。また、ファイアーウォールでVNCの通信がブロックされている可能性もあるので、設定が正しいか確認してみる。

次は、先ほどCentOS7のNASでVNCサーバのインストール時に設定したパスワードを聞いてくるので、それを入力。

これで、CentOS7のNASのディスクトップが表示されるはず。色がおかしいこともある。これは色数を落として通信容量を少なくしているから。

この場合、ウインドウ上部中央に黒い線が二重に見えている所があるので、そこへマウスを近づけると、プルダウンメニューが出る。このギアマークをクリックすると、色々な設定ができる。ちなみに、このプルダウンメニューの左端の青に矢印が四方に向かっているアイコンは、全画面表示のモードへの切り替えだ。これを選択するとWindwosPCがまるでCenOS7になったような感じで操作できる。Windowsへ戻るには、画面上部中央にマウスを持っていくと、またプルダウンメニューがでるので、その左端のアイコンをクリックすると元へ戻れる。

ここの、「Options」タブで、色数は設定できる。通常「Automatic」になっているので、これを「Midium」か「High」に変える。

ギガビットLANだったら「High」でも問題なく操作できると思うが、各LAN環境のトラフィック状態にもよるので、最適なものを選ぶのがいい。

これで、普通にアクセスできるようになった。DellのノートPCからアクセスしてみているところ。

 

sambaでNAS-7

その7回目。sambaを動かす

それでは、いよいよsambaのインストールと設定。

NASの本体かTeraTermからログインして、sambaのインストールを行う。NAS本体のログインの場合、rootでログイン、端末を起動する。

TeraTermの場合は、1個作ったユーザーでログインする。そしてsuコマンドでroot権限を取得しておく。

まずはyumでインストール。

[root@localhost xxx]# yum -y install samba

samba用ユーザー(centos)の作成。ここでは仮にcentosというユーザーを作成することにします。ユーザー名は自由に決められます。

[root@localhost ~]# useradd centos

samba用ユーザー(centos)にパスワードを設定

[root@localhost ~]# passwd centos

samba用ユーザー centos のパスワードを変更。
新しいパスワード:
新しいパスワードを再入力してください:
passwd: すべての認証トークンが正しく更新できました。

samba用ユーザー(centos)の設定

[root@localhost ~]# pdbedit -a centos
new password:
retype new password:
Unix username: centos
NT username:
Account Flags: [U ]
User SID: S-1-5-21-1204239262-578675828-4075209457-1000
Primary Group SID: S-1-5-21-1204239262-578675828-4075209457-513
Full Name:
Home Directory: \\localhost\centos
HomeDir Drive:
・・・ 中略 ・・・

samba用ディレクトリ作成、オーナーチェンジ
[root@localhost xxx]# mkdir /home/samba
[root@localhost xxx]# chown nobody:nobody /home/samba
[root@localhost xxx]# chmod 777 /home/samba

sambaの設定ファイルをいじる。viを使う場合。
[root@localhost xxx]# vi /etc/samba/smb.conf

以下、設定ファイルの内容の変更点
[global]

# Linux側日本語文字コードとWindows側日本語文字コードの設定
unix charset = UTF-8
dos charset = CP932

# Windowsのワークグループの設定と、Windows側からの表示名の設定
workgroup = xxxx
server string = Samba Server Version %v

netbios name = LinuxSamba

#プリンタは使わないので、#でコメントアウトもしくはno設定
#printing = cups
#printcap name = cups
load printers = no
disable spooles
#cups options = raw

# Public公開の設定この部分がWindowsPCから見えるようになる

[public]
comment = Public Stuff
path = /home/samba
public = yes
writable = yes
only guest = yes

以上、設定が終わったら、sambaの起動。smbとnmbの二つがあるので、両方必ず起動する。
[root@localhost xxx]# systemctl start smb
[root@localhost xxx]# systemctl start nmb

そして、sambaの自動起動設定
[root@localhost xxx]# systemctl enable smb
[root@localhost xxx]# systemctl enable nmb

これで、WindowsPCから見えるようなっているはずです。ネットワークから見てみます。ネットワークの所にNASに設定したIPアドレスを入力します。(例。¥¥192.168.xxx.xxx xxx.xxxは設定したIPアドレスに合わせてください)

すると、「ネットワーク資格情報の入力」が表示されるので、作成したsamba用ユーザとパスワードを入力して、「資格情報を記憶する」をチェックしておきます。すると次回から「ネットワーク資格情報の入力」をせずにログインできるようになります。

NAS内が見えたら、publicフォルダー内が自由に読み書き出来るはずなので、フォルダーを作ったりデータを書いたりテストしてみます。

中が見えないとなると、sambaの設定や、ファイアウォールの設定、SElinuxの設定等をもう一度チェックします。

動作が安定してくると、NASに付けた名前でもアクセスできます。ネットワークに表示されるようになります。さらに、HDDをマウントしてpublicフォルダーを追加設定するとこのように見えてきます。

sambaでNAS-6

その6回目。OS起動後の設定

CentOS7が無事起動したら、いよいよsambaの設定になる。

まずはそれに向けて、地ならしの設定。せっかくCentOS(Linux-UNIX)が使えるので、普段使っているWindowsのPCからアクセスしてみる。
CentOS7のインストール直後にはSSHでの接続は出来るようになっているので、それで接続してみる。

SSH接続にはTera Termを使っている。Tera Termはここ(https://ja.osdn.net/projects/ttssh2/)からダウンできる。その他「窓の杜」(https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/utf8teraterm/)などからもできる。

 

Tera Termを起動して、NASに設定した固定IPアドレスにアクセスする。作成したユーザーIDとパスワードでログイン。

初回起動時のみキーの保存を聞かれるので「続行」をクリック。

うまくは入れたら、suコマンドで、root権限にログインする。

うまくログインできればOKだが、接続できないとなると、まずはNASのIPアドレスが違うのかもしれない。もう一度NASに戻って、IPアドレスを設定し直したりしないといけない。このIPアドレスはsamba稼働後も、WindowsPCからアクセスするときにも使うので、きちんとしておかないといけない。IPアドレスはあっているとなると、さらに話が複雑になる。もう一度CentOSをインストールし直したがいいかもしれない。

次は、セキュリティの1つ目の設定、ファイアウォールの設定を行う。SSHの接続はファイアウォールではすでに外部からの接続ができるよう設定されているので、問題なくアクセスできたが、今後sambaの接続などを許可するにはファイアウォールの設定が必要。

ここからは、CentOS7のデスクトップに戻って、ファイアウォールの設定を行う。

まず、「アプリケーション」メニューから「諸ツール」、「ファイアウォール」と選択、

すると、「ファイアウォール」の設定用アプリが起動する。その昔、iptablesというコマンドで設定していたが、最近は便利な「ファイアウォールの設定」アプリがあるので、これでやっている。結構色々な設定を体系的に出来て便利。しかしその分なんだかややこしいが、設定するのは一部のみなので、その部分だけ触ればよい。

ファイアウォールの設定、「ゾーン」は表示されている「public」を使用する、そして右に出ている「サービス」で許可するもの(例samba)を設定してゆく。今回設定するのはsambaの他にvncやhttpdなども許可するようにした。vncはリモートからGUIでアクセスできるサーバー。そしてhttpdはホームページを表示するサーバーだ。ホームページは使わないが、sambaで接続できないときに、ネットワークがきちんと動いているか確認するのに便利なので使っている。

以下、ファイアウォールでの許可リスト

  • samba
  • vnc
  • httpd

まずは、samba。サービスを下へスクロールしてsambaをみつけ、チェックを入れる。

次に、VNC

そして、httpd

さらに、上の方の「実行時」というメニューを切り替え「永続」にして、同じ設定を繰り返す。これは、「実行時」というのは、今回設定している時だけという意味で、再起動などすると消えてしまう。「永続」にしておくと、再起動後もこの設定がずっと残るという意味。

続いて、セキュリティ2つ目の設定、「SELinux」の設定になる。SELinuxはguiツールは通常入っていないので、コマンドで設定することになる。

まず、「アプリケーション」メニューから「お気に入り」か「システムツール」メニューから「端末」を起動する。

端末が表示されたら、getenforceコマンドを入力する。

Enforcingと出たら、SELinuxが動いており、セキュリティ保護が働いている。これを止める。SELinuxはセキュリティとしては大変いいのだが、sambaを動かす上では設定が結構ややこしくなる。また、LAN内のプライベートなNASでしか使わず、外部に公開しないので、残念だがSElinuxは切ってしまう。

使うコマンドは、setenforce 0。入力したらgetenforceで確認してみる。

Permissiveとなっていれば、警告は出るが、各種ファイルの読み書きなどは可能となる。ただ、これだと再起動したり、電源を切ってしまって、後日起動したりすると、もう一度setenforce 0を入力しないといけない。次回リモートでgui操作できるVNCサーバーを入れるのだが、それも起動時にコマンドを入力しなくてはいけない。なのでついでにやればいいのだが、もしSElinuxを完全に止めたい場合は、SElinuxの設定ファイルをいじることとなる。viなどのエディタで/etc/selinux/configという設定ファイルをいじる。

vi /etc/selinux/config

ファイル内の、SELINUX=enforcingという所を、

SELINUX=disabled

にする。

実際の、設定ファイル全体の様子。

 

つづく

 

sambaでNAS-5

その5回目。インストール後の設定

インストール後、再起動後ログイン画面が表示されれば、インストールは成功。

最初は、root権限でログインしてみる。最初の設定はroot権限だとやりやすいからだ。中央の作ったユーザー名の下の「アカウントが見つかりませんか」をクリック。

次に、ユーザー名に「root」を入力。

そして、設定したパスワードを入力する。

無事、GNOMEディスクトップが表示されれば、インストール、OSの起動ともにうまく行ったことになる。

最初の起動時には、Welcomeが表示され、少し確認作業がある。まず言語や入力方法について、問題なければ「次へ」をクリック。

次に、位置情報を使うかと聞かれる。これはNASにする予定なので、「オフ」にしておく。

次に、オンラインアカウントの設定。ここはGoogle等にバックアップを予定している場合は、設定をおこなう。今回はプライベートなNASの予定なので、「スキップ」をクリック。

次で、起動後の設定は終わりで、「CentOS Linuxを使い始める」をクリック。

すると、GNOMEの使い方が出る。特に必要なければウインドウ右上の「X」をクリックして閉じる。

これで使う準備は出来た。次はsambaを動かすためのファイアウォールやSELinuxなどのセキュリティの設定や、リモート環境(SSHやVNC)の設定になる。

つづく

 

sambaでNAS-4

その4回目。インストール設定-3

その他のインストール設定
特に、ビックリマークが出ている項目がなければ問題ない。

一応「日付と時刻」の設定を確認。

「セキュリティポリシー」は、レッドハットのエンタープライズサーバとの設定の問題なので、個人的なLAN内のNASなので、今回は特に設定はしない。

これでインストール時の設定は終わり。右下の「インストールの開始」をクリック。

すると、rootのパスワードとユーザの作成とパスワードの設定が表示されるので、ユーザーは1つくらいは作っておく。あとでSSHでのリモートログインやVNCによるリモートログインに便利。

パスワードの設定が終わったら、インストールが終了するまで暫く待つ。大体20分~30分位。

インストールが終わると、右下に「再起動」と表示されるので、クリックする。DVDが排出されるので、取り出しておく。

以上でインストールは完了。後は、再起動後ログインして、インストール後にすることを行ってゆく。

つづく

 

sambaでNAS-3

その3回目。インストール設定-2

今回は、インストールのソフトウエアの選択。これをやらないと最小システムになってしまう。それとNASには重要なネットワークの設定。

「ソフトウエアの選択」ではせっかくなので、GNOME位は起動させたいのでその設定を行う。「ソフトウエアの選択」をクリック。

「ソフトウエアの選択」色々な選択肢があるが、sambaで共有するだけなので、「GNOME Desktop」か「サーバ(GUI使用)のどちらかにすればよい。今回は「GNOME Desktop」にした。

右側の「選択した環境のアドオン」では、

  • GNOMEアプリケーション
  • インターネットアプリケーション
  • オフィススイートと生産性
  • 互換ライブラリ
  • 開発ツール
  • セキュリティーツール
  • システム管理ツール

などを選んだ。

インターネットアプリケーションはネットの接続確認等に便利だ。オフィススイートは保存しているデータをちょっと見る時などに便利。開発ツールは、ゆくゆくAI(Python)などの開発にも使うかも知れないのでいれておいた。またセキュリティツールは、NASはLAN内のみで使用するつもりだが、ゆくゆく出先からアクセスするかもしれないので入れた。システム管理ツールは、便利な管理機能が色々あるんでいれておいた。

特に必要ないと思うものは入れなくてもいいと思う。あとで追加で入れることもできるので。

続いて、「ネットワークとホスト名」

ここでは、まずNASを固定IPアドレスに設定する。さらには、ホスト名も設定しておく。

まず、右上のオンオフボタンをクリックしてネット環境をオンにする。インストール直後はオンになっていないこともある。すると中央にDHCPで取れたLANのIPアドレス等が表示されるはず。もしされないと話がややこしくなる。ネット接続がうまく行っていない可能性がある。主にLANのアダプタが認識されていない場合が多い。Linuxに対応しているLANアダプタを探すこととなる。

うまくIPアドレスが取れている場合は、右下の「設定」ボタンをクリックする。

編集画面が出たら、「IPv4のセッティング」タブをクリック。

方式を「手動」にして、「追加」ボタンをクリックして、NASに割り振るIPアドレスを入力する。

終わったら、「保存」をクリックして終了する。IPアドレスの設定は、OS起動後も「システムツール」メニューの「設定」からできるので(ソフトウエアの選択でシステム管理ツールを入れていれば...。)のちにIPアドレスを変更してもよい。

つづく

 

sambaでNAS-2

その2回目。インストーラの起動とインストール設定-1

DVDが出来たら、いよいよCentOS7のインストール。DVDをドライブに入れてPCを起動すると、起動画面が出る。ここでキーボードの「i」キーを押す。

キーを押さなくても自動的にインストールが始まるが、メディアのチェックもやるので、結構インストーラの起動まで時間がかかる。普通はGUI方式のインストーラ(anaconda)が起動するはずだが、CUIモードになってしまう場合もある。これはグラフィック機能が対応できないからだ。今はほとんどの場合問題はない。今回も10年ほど前のハードでやっているが、問題なくGUIモードで起動する。

起動したらまず言語の設定。これは普通「日本語」だろう。スクロールして「日本語」クリック、そして右下の「次へ」をクリックして次へ進む。

次へ進むと、各種インストールの設定の画面となる。黄色のビックリマークが出ている所は設定が必要だということ。まずは一番重要なインストール先の設定を行う。今回SSDへインストールし、他のHDDはデータ用とするので、そこらあたりの設定を行う。

SSDは一番左に表示されているので、それをクリックする。

以前はここで、複数のHDDを選択して、1つの大きい論理ドライブを作成して、CentOS7をインストールしていた。これが原因で起動しなくなったので、今回は1台のSSDにCentOS7をインストールし、OS稼働後、他のHDDをマウントしてsambaで共有をかける。

まっさらなSSDやHDDの場合は、パーティーションを自動で設定できるが、そうでない場合は、既存のパーティーションを削除したりしないといけない。また自動の場合も実際どう割り振られるか見たいので、「その他のストレージオプション」から「パーティーションを自分で構成する」にチェックを入れる。そして、「完了」をクリック。

すると、パーティーション設定画面となる。まっさらなSSDやHDDの場合「ここをクリックして自動的に作成します」をクリックすると、標準的なパーティーションを自動的に作ってくれる。

もし、それで気に入らない場合や、もうすでにパーティーションがある場合は、消したいパーティーションをクリックして、左下の「-」ボタンをクリックすると消せる。また「+」ボタンをクリックすると、パーティーションを追加できる。

設定が終わったら、左上の完了をクリック。すると、どのような操作を今からやるかのリストが出る。

「変更を許可する」をクリック。これで「インストール先の設定」は終わり。

つづく

 

sambaでNAS-1

NASの動作も大体落ち着いて来たので、今回CentOS7のsambaでNASを作成した手順をまとめておきます。

今回はその1回目。下準備。CentOS7インストール用DVDの作成です。

以前もNASを再インストールした時にインストールDVDは作成していたものの、ちょっと時間も経ったので、なるべく新しいバージョンがいいかと、CentOS7のCentOSのHPへダウンしに行った。

CentOSのHPは、https://www.centos.org/

Get CentOS Nowをクリック。すると、どうもCentOSの最新版CentOS8が出ているようだった。Downloadページで、CentOS Linux DVD ISOをクリックすると、

出てくるのは、CentOS8のダウンロード先、

しかし、CentOS8は若干ハードウエアの要求事項が上がっていて、メモリは2GB推奨になっていた。今使っているNASのハードはメモリーが2GBしかなく、オンボードグラフィック用にメモリーを使うと1.6GB程度しかないので、ちょっと厳しい感じだった。

メモリーを増やしてもいいのだが、マザボとCPUの対応メモリーがDDR3-1066なのだが、古すぎてないので、使っているメモリーがDDR3-1333。

これをマザボの各スロットに刺すと4GBにはなるのだが、そうするとなぜだか起動しない。いわゆる相性問題だ。1枚刺しの2GBなら普通に動く。CPUが省電力のPentium G630Tで対応メモリーがDDR3 1066ということも関連しているのかもしれない。

ということで、1つ前の使い慣れたCentOS7の最新版をさがしてみることにした。

またDownloadページに戻って、下へスクロールすると、

Older Versionsという項目があるので、そこの「then click here」のリンクをクリック。するとwikiに飛んで、各バージョンのリストが出る。

ここで、リストを探すと、

あった、CentOS7。一応、バージョンは1908でサポートは2024年7月までとなっている。あと4年はあるので、その頃までマザボやCPUが持つかどうかもわからないし、サポートがなくなっても、LAN内でしか使わないので、CentOS7でこのままいこう。「mirrors」をクリックすると、各ftpのダウンロード先が表示される。いつも理研のサーバーを回線も安定しているので使わせてもらっているので、そこをクリック。

DVD用ISOファイルを選択

ダウンロードが終わるまでしばし待つ。

ダウンが終わったら、ISOファイルから、DVDを作成する。Windows10なら、ISOファイルを右クリックして「ディスクイメージの書き込み」をクリックするとできる。

DVDが書きあがるまで、しばし待つ。

NAS用HDD

SeagateのHDD ST2000DL003がどうも寿命な感じなので、交換HDDを色々考えてみた。

Seagate ST2000DL003 Seagate ST2000DL003

壊れかかっているとはいえ、Seagateの製品が品質が悪い訳ではない。もともと2011年頃の製造なのでもう9年、たしかWindows用に起動ドライブとしても使っていた記憶もあるので、相当ストレスの多い環境でも使っていた感じなので、これくらい持てば十分な品質だ。なので、同じSeagateで調べてみた。というのもSeagateが同じ容量でも安いようなので。この2TBのHDDは7千円台で買った記憶がある。同じ価格でも今や3TBの容量が買える。
Seagate ST3000DM007 [3TB/3.5インチ内蔵ハードディスク]

もう600円程プラスするともう4TBのモデルも買える。

Seagate ST4000DM004 [4TB/3.5インチ内蔵ハードディスク]

どうするかなあ。まあすぐには問題はなさそうなので、ゆっくり検討しよう。というのもこの容量クラスのHDDは若干値下がり傾向なそうだ。コロナウイルスの影響も余りないようで。

NAS復旧-5

読み書きテストを色々やっていたら、SeageteのHDD、ST2000DL003はやばい、不良セクタがさらに増えて584個になった。

なので、このSeagateのHDDは使わないことにして、その他のHDDにバックアップファイルを分散して書いておくことにした。

HITACHIの2TBのHDD、HDS722020ALA330は48個不良セクタが出ている。こちらは製造年月はFEB-2010。しかし、今の所読み書きをやってもこの不良セクタは増えないのでこちらはまだ使えそうだ。

そのうちに、このHDDは新しいHDDと交換しよう。まあ順にHDDは壊れてゆくのだろうから、次は48個不良セクタが出ている、HITACHIのHDDかな。順に交換してゆこう。マザボやCPUが生きているうちはHDDを交換して、マザボCPUが壊れたら、本格的なNASに入れ替えるかなあ。

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