1.物理ボリュームの管理
1:HDを追加した場合等のLVMパーティションの作成
まず、fdiskで領域確保。
HDは/dev/sdcと認識されているとすると、
[root@localhost ~]# fdisk /dev/sdc
このディスクのシリンダ数は 20023 に設定されています。
間違いではないのですが、1024 を超えているため、以下の場合
に問題を生じうる事を確認しましょう:
1) ブート時に実行するソフトウェア (例. バージョンが古い LILO)
2) 別の OS のブートやパーティション作成ソフト
(例. DOS FDISK, OS/2 FDISK)
コマンド (m でヘルプ): n << nコマンドで新しい領域確保
コマンドアクション
e 拡張
p 基本領域 (1-4)
p << 基本領域指定
領域番号 (1-4): 1 << 領域番号1を指定
最初 シリンダ (1-20023, default 1): << Enterで最初のシリンダから
Using default value 1
終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1-20023, default 20023):
Using default value 20023 << Enter最後のシリンダまで
コマンド (m でヘルプ): t << タイプの変更
領域番号 (1-4): 1 << 領域は1
Hex code (type L to list codes): 8e << Linux LVM 番号指定
コマンド (m でヘルプ): w << 情報をHDに書く
領域テーブルは交換されました!
ioctl() を呼び出して領域テーブルを再読込みします。
ディスクを同期させます。
2:物理ボリュームの作成
物理ボリューム作成を作成します。
fdisk終了後/dev/sdc1 で領域が取れていることとします。
[root@localhost ~]# pvcreate /dev/sdc1
容量指定するときは以下のようになります。
[root@localhost ~]# pvcreate –setphysicalvolumesize 100G /dev/sdc1
3:物理ボリュームの状態表示
[root@localhost ~]# pvdisplay /dev/sdb1
4:物理ボリュームのサイズ変更
[root@localhost ~]# pvresize –setphysicalvolumesize 120G /dev/sdc1
5:物理ボリュームの削除
[root@localhost ~]# pvremove /dev/sdc1
2.ボリュームグループの管理
1:ボリュームグループの作成
[root@localhost ~]# vgcreate VZ /dev/sdc1
複数デバイスを指定して、実際のHDDを複数つなげて大きな領域とすることも出来ます。
[root@localhost ~]# vgcreate VZ /dev/sdc1 /dev/sdd1
2:ボリュームグループの名前変更
インストール時に使われているような名前にしてみました。
[root@localhost ~]# vgrename VZ VolGroup01
3:ボリュームグループの拡張
VolGroup01 に sdd1 の領域を追加
[root@localhost ~]# vgextend VolGroup01 /dev/sdd1
4:ボリュームグループの縮小
VolGroup01 から sdd1 の領域を削除
[root@localhost ~]# vgreduce VolGroup01 /dev/sdd1
5:ボリュームグループの削除
まずは状態を無効にする
[root@localhost ~]# vgchange -a n VolGroup01
VolGroup01 を削除
[root@localhost ~]# vgremove VolGroup01
3.論理ボリュームの管理
1:論理ボリュームの作成
論理ボリューム LogVol01 を ボリュームグループ VolGroup01 に100Gの容量で作成
[root@localhost ~]# lvcreate -L 100G -n LogVol01 VolGroup01
2:論理ボリュームの表示
[root@localhost ~]# lvdisplay
3:論理ボリュームの拡張
120Gに拡張
[root@localhost ~]# lvextend -L 120G /dev/VolGroup01/LogVol01
[root@localhost ~]# resize2fs /dev/VolGroup01/LogVol01
4:論理ボリュームの削除
マウントしている場合はマウントを解除して行います。
[root@localhost ~]# lvremove /dev/VolGroup01/LogVol01
4.フォーマットとマウント
1:フォーマット
フォーマットは通常の領域の様に、ext3 ReiserFS XFS JFSなどやswapが使えます。
[root@localhost ~]# mkfs -t ext3 /dev/VolGroup01/LogVol01
2:マウント
/home2にマウントてみます。まず、マウントポイント作成
[root@localhost ~]# mkdir /home2
[root@localhost ~]# mount -t ext3 /dev/VolGroup01/LogVol01 /home2
マウントできたら最後に/etc/fstabに追加しましょう。これで次回起動時も利用できるようになります。
/dev/VolGroup01/LogVol01 /home2 ext3 defaults 1 2
5.LVMのコマンド一覧
普段良く利用するコマンドのうち主要なものを以下に一覧しました。
操作内容 PV用 VG用 LV用
属性変更 pvchange vgchange lvchange
変換(特殊用途) vgconvert lvconvert
作成 pvcreate vgcreate lvcreate
情報表示(詳細) pvdisplay vgdisplay lvdisplay
拡張 vgextend lvextend
統合 vgmerge
(一部)解放 vgreduce lvreduce
移動 pvmove
削除 pvremove vgremove lvremove
名前変更 vgrename lvrename
容量変更 pvresize lvresize
情報表示(一覧) pvs vgs lvs
検索 pvscan vgscan lvscan
分割 vgsplit